第59期を迎えて

~エッセンシャルワーカーとしての使命をもって~

 オオケンは、広島市内を中心として設備管理清掃警備指定管理者事業(広島市中小企業会館広島市可部運動公園広島市留学生会館広島市西部埋立第五公園 )などを営んでいるビルメンテナンス会社です。東京、岡山、東広島にも拠点を設けて活動しています。1965年に設立し、幅広い年齢層の方が働かれており、可能な限り個々の能力に応じた勤務の提供や配慮を行い活動しています。

 その中でも病院など様々な建物の中でクレンリネス業務に努めており、メンテナンス(maintenance維持する)をサステナンス(sustenance建物の生命維持)という域まで目指して取り組んでいます。

 20年前から安心・安全な医療環境の一助となるために院内感染予防に特化した業務に目を向け、感染制御学に基づくマニュアルの作成、社内に病室を再現した研修会場の設置、定期的な研修会の実施や当社オリジナルの医療環境整備の検定制度導入、日々変化する医療環境へ対応できる人財育成など、I-CoSS(アイコス)と称し取り組みを続けています。

 そのような折、新型コロナウイルス感染症により医療現場が全力を尽くす中、私どもはこれまで培ってきた知識と経験を基に、感染症病室の清掃や公共施設等の消毒作業を引き受け、医療現場や職場からも感謝をいただき、エッセンシャルワーカーとして使命感を深めることができました。

 私たちオオケンの社訓として掲げている「利を以て利と為さず、義を以て利と為す」を実現するため、ABC(A当たり前のことを、Bびっくりするくらいに、Cちゃんとやろう)と5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)の徹底を掲げ、人のお役に立ち、喜んでもらえる仕事を通して、安全で最適な都市環境づくりの一翼を担う会社を目指しています。

 新型コロナウイルス感染症のパンデミックの中で撲滅勝利のゴールが見えず本当に苦しい最中ですが、夜明け前の闇は深いほど夜明けは近い事を言い聞かせ、アイコスの灯りを見つめて一歩一歩着実に前進して参ります。

 嘗てハチロクの原爆被害から、一言の怨みも言わず颯爽と立ち上がったヒロシマ市民の企業として、これからも100年企業を目指すに当たり、地球環境の維持に貢献するため、持続可能な開発の為の2030アジェンダ宣言に基づくSDGsに取り組み、グローバル活動の為のSDGsを企業行動規準にして活動していく事を、第59期も宣言します 。

令和5年4月

代表取締役社長 大中幹夫